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鷲ノ木遺跡(国指定史跡)

北海道 森町 鷲ノ木遺跡 ストーンサークル
教育委員会 世界遺産 縄文遺跡群

鷲ノ木遺跡 環状列石(ストーンサークル)

縄文時代後期前半(約4,000年前)の鷲ノ木遺跡は、北海道森町に所在し、噴火湾沿岸から約1キロメートル内陸の標高70メートルの丘陵上にある北海道内最大規模の環状列石(ストーンサークル)。直径約37m×34mのほぼ円形で、外側を二重にめぐる環状の配石と、中心にある楕円形の配石で構成されています。平均30~40センチメートルの偏平・棒状の石が多く用いられ、その数は602個にのぼります。二重の環状の配石のうち、外側は石の長軸方向を連ねて配置し、内側は石の長軸方向を中心に向け配置するなどの規則性が見られます。石は多くが地面に埋め込まれており、地面に対し直立か傾いています。
石の供給地は、最も近い地点で約1キロメートル離れた桂川河口付近と考えられています。遺跡全体が江戸時代に噴火した駒ヶ岳の火山灰に厚く覆われていたため、保存状態はきわめて良好でした。当時の祭祀・儀礼や精神世界を知る上で重要な遺跡です。

普段は、ゲートで閉ざされており敷地内に立ち入る事はできません。

森町教育委員会主催で行われる鷲ノ木遺跡見学会

不定期開催となりますが、森町教育委員会主催の鷲ノ木遺跡見学会があります。普段は立ち入ることが出来ない鷲ノ木遺跡を間近で見学できる貴重な体験ができます。


森町役場前からバスで移動。途中、森を散策、鷲ノ木遺跡を解説、役場前で解散。時間にして1時間程です。
解説を聞きながらの見学と、配布される資料が参考になります。

北海道 森町 鷲ノ木遺跡 ストーンサークル
教育委員会 世界遺産 縄文遺跡群

この森を「縄文の森」とでも呼ぶことにしましょうか。鷲ノ木遺跡までの短い距離を徒歩で移動します。もしかしたらこの森のどこかに、貴重な遺跡があるかもしれません。

北海道 森町 鷲ノ木遺跡 ストーンサークル
教育委員会 世界遺産 縄文遺跡群

目の前に広がる鷲ノ木遺跡 ストーンサークル。遺跡を保護するためにその大部分は養生されています。遺跡は、地表から1.5m程低いところにあります。1640年の駒ヶ岳噴火の火灰に覆われていたため、保存状態が極めて良好だったということです。

北海道 森町 鷲ノ木遺跡 ストーンサークル
教育委員会 世界遺産 縄文遺跡群

使われている石の角が取れている形状ということは・・・。石の供給地は、最も近い地点で約1キロメートル離れた桂川河口付近と考えられています 。

遺跡発見のきっかけは高速道路建設。

遺跡見学の際に、車やバイクの走行音が聞こえます。それもそのはず、鷲ノ木遺跡は、高速道路の森町区間の鷲ノ木遺跡トンネルの上にあります。鷲ノ木遺跡発見されたのは高速道路建設がきっかけです。高速道路の建設と遺跡保存の方法を両立するという難解な課題をクリアした珍しい例です。遺跡とトンネルの間はわずか2m30cm程。この土の厚さで保存されている遺跡は鷲ノ木遺跡だけです。

普段はゲートで閉ざされており敷地内に立ち入る事はできません。

見学会開催時のみ公開
(見学会開催情報は森町ホームページでお知らせします。)

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