日本冷凍食品事業発祥の地碑
森町港町に日本初の冷凍冷蔵工場を建設
北海道森町(もりまち) 大正9年(1920)8月25日、山口県の実業家である葛原猪平(くずはらいへい)が森沿岸の 豊富な魚に注目し、当時人家もほとんどなかった港町に我国最初となる、最新設備の冷凍食品工場を建設し操業を開始。
冷凍機械の歴史
当時の冷凍魚は、マグロ、ブリ、イカ、サバ、イワシ等で、翌10年には 東京方面に出荷されました。
創業時から稼働を続け、冷凍事業を支えてきた冷凍機械は、1969年(昭和44年)に稼働を停止し役割を終えます。翌年、日本で冷凍事業が発症してから50周年を迎えたことから、「日本冷凍食品発症之地記念碑」が建立されました。
半世紀にわたり活躍して来た冷凍機械は現役を去った後も、 その歴史的価値が認められて1973年(昭和48年)9月1日、森町の指定文化財(第2号)となり大切に保存されています。
1920年創業当時の設備は凍結室3室(日産冷凍能力10トン)、冷蔵室3室(冷蔵収容能力260トン)、製氷機(日産5トン)
アンモニアを圧縮して液化させ、減圧して気化することを繰り返して温度を下げる緩慢冷凍システムが用いられ、-20℃前後になるまで20時間以上かかっていました。
1923年に工場が増築され1924年には、フリック社(アメリカ)製の原動機をブラウンボベリー社(スイス)製と交換し凍結室5室(日産冷凍能力18トン)、冷蔵室6室(冷蔵収納能力760トン)と発展。
(株)ニチレイフーズ森工場
所在地
北海道森町字港町34
森駅から車で4分